ご逝去から数日が経ち、乳がん経験者の立場から私なりに、
麻央さんから受け取ったメッセージを書きます。
まずは
「当たり前ではない日常のありがたさ」
これは病気に限らず、日常が突然非日常になった時に誰もが感じることですが
命に限りがあることを忘れ毎日を過ごすのは、元気で平凡であればなおさら、、
それでも人は、限りがあることは忘れて過ごしたいものです。
当たり前に笑う、泣く、そして悩み、疲れ、、
当たり前にある自然、風、緑、日差し、星、花、海、太陽、、
もう感じることが出来ない、見ることも出来ないと思った瞬間から
心の底からすべてが愛おしくなります。
そして「愛」
大切な家族も当たり前にあるもの、、
愛おしい人たちとの交流、時に嬉しく、時に辛く
それでも、もしかしたら一方通行の「愛」であっても
人は「愛」することで、自分も「愛」されるということ、、などなど、、
麻央さんがイギリスのメディアに寄稿された一文こそ、
私も経験者として1番感じたことです。
「自分の人生を病気だけでくくられたくない!かわいそうだと思われたくない!」
麻央さんの人生は本当に病気だけくくられるものではありませんでした。
病気になる前の当たり前の人生。
悩み苦しみ、もがき、挑戦し、夢を勝ち取り、
楽しみ、笑い、愛しい人に巡り合い
思いっきり「愛し」「愛され」、未来を受け継ぐ子どもをもうけ
短かったけれど、本当に彩りに満ちた人生を濃く生き抜いたと。
そして、病気の陰に隠れることなく、
「なりたい自分になる」と決意し、ブログで発信を続けてこられました。
私もこのことを大切に受け取りました。
皆さんも、麻央さんの思いを受け取り
「なりたい自分を見つけ、なりたい自分になる」
そして生きている時を大切に思いっきり楽しんで欲しいと
悲しい知らせの中、思っています。
強く素敵な女性として生きた麻央さんのご冥福を
心よりお祈り申し上げます。
合掌
2017.6.28 藤本園美